前回[LINK]は普段あまりなじみがない「商品内スプレッド」と「売最低証拠金」の話でしたが、今回はみなさんよくご存知のプライス・スキャンレンジについて書いてみたいと思います。
プライス・スキャンレンジに関しましては、以前かなり詳しく書いたのですが[LINK]、震災時に証券会社が追証の取りはぐれで大きな損害を受けた影響でプライス・スキャンレンジ(以下、”PSR”と略す)の設定方法が変更になってしまいました。他のパラメータと異なり、証券会社のサイトでもPSRの値はすぐに確認できる、一番わかりやすいパラメータと言えるでしょう。PSRを決定する方法は、大証のサイトに記載されています。[URL]
参考までに大証さんのサイトからお借りした図を下記します。
この式さえわかれば、数学アレルギーの方でもEXCELを使って簡単にPSRを計算することができます。
ボラティリティ・インデックス(VI) ―― 日経新聞の「日経平均ボラティリティー・インデックス」を使います。6/14のVIは、27.73です。
パーセント―― VIはあくまで指数なので、%にするには100で割れということです。
ルート250 ―― 取引日が年間250日ということです。詳しいことは統計学の教科書で確認してください。EXCELでは、セルに =SQRT(250) と入力します。
2.58 ―― 正規分布で99%のケースをカバーする係数